本日スパイシー編集部は女装でお父さんをしているシンガーソングライターの谷琢磨さんに会いに行ってきました。
 
女装でお父さん??
 
何回もアーティストの谷琢磨さんとはお会いした事があるけど、
女装でお父さん、なんか新しい響き… なんか緊張する。
 
 
 
 


 
谷琢磨 (たに たくま)
 
昭和52年生まれ
身長 162cm
体重 47kg
足サイズ 23.5cm
 
切ナ色歌謡ロックバンド実験台モルモットコエ担当。
シンガー、モデル、タレント、イラストレーターとして活躍中。
白黒テレビが廃止された年に生まれた。3才からピアノと声楽を習い始める。中学生の頃から詩を書き溜め28歳でバンドデビュー。その翌年より絵を描き始める。34歳で女性モデルの代役を機に女装を始め、現在に至る。
フジTV『バイキング』女装コンテスト優勝。TV朝日『お願い!ランキング』ゲスト出演。他
 
公式ツイッター
 
 
↑こんな方です。
 
 
 
 

ドキドキしながら谷邸のチャイムを押す。
 
ピンポーン♪
 
扉が開く。
 

 
相変わらずお美しい!
 
お宅にお邪魔すると、そこは谷琢磨ワールド。
物語の中の世界です。
 
 
 

編集部
:
こ、こんにちは。
谷さんは以前から色々な所でお見かけしていますが、女装パパをやられているというお話をお聞きして、いつもとは違った谷さんが見られるかなと思い、取材にお伺いしました。
今日はよろしくお願いします。


 

谷さん
:
わーい、よろしくお願いいたします!

 
 
 

突然ですが、女装するきっかけになった出来事をお聞かせ頂ければと思います。

 

谷さん
:
6年くらい前に女性のファッション誌の撮影に立ち会う事があったんですが、モデルが欠員してしまい、「谷さん代役お願いできない?」って話になりました。
それで出たのがきっかけですね。

 

編集部
:
たった6年前の話なんですね!もっと歴が長いものだと。

 

谷さん
:
そうなのです。35歳超えてからの話なので、最近ですね!

 

編集部
:
すごい!! っていうか年齢とかって言っちゃって平気なんですか?

 

谷さん
:
隠し事があまり得意ではないので、気にせずすべて公表していますよ。
そもそも勝手にウィキペディアとかに書かれちゃうんですよね(笑)
「42歳既婚」とか(笑)

 


 

一同
:
(笑)

 

谷さん
:
そうそう、その代役をさせて頂いた時に謝礼を貰えてしまいまして。女装って仕事になるんだなって思ったんですよね。
なので入口は完全にビジネス女装です(笑)
 

その後いろいろな所から撮影の話などを頂けるようになって、今に至ります。

 
 
 

編集部
:
確かに需要がある以上は仕事になりますね。それにしてもすごい板に付いてますよね!

 

僕は谷さんが女装している状態しかお見かけした事がないんですが、男性の恰好はする事あります?

 

谷さん
:
全くしていないですねー。

 

編集部
:
起きたらすぐメイクとか?

 

谷さん
:
そうですね。今は日常がメイクしないと成り立たなくなっている日々です。お仕事の現場によっては時間がない事も多いので、15分くらいでササッとメイクしちゃいます。
本当に女性って大変ですね。もう自然体に戻りたい(笑)

 

編集部
:
え?!男の姿に戻っちゃいたいって事ですか?!

 

谷さん
:
あ、うーんそういうわけではないのです。
女装は好きですが、今後積極的に新しいキャラクターとしての自分も発掘していきたいって感じです。

 

編集部
:
なるほど。新境地の開拓って事ですね。

 
 
 

あと、ちょっと聞きたい事が。
言える範囲で良いんですが、奥様との馴れ初めを教えて頂けませんか?

 

谷さん
:
嫁がアパレル店員だったので、お洋服繋がりですね。

 

編集部
:
どちらがアプローチしたんですか??

 

谷さん
:
どちらかがとかではなく、自然な流れでって感じです。

 

編集部
:
今、お子さんは何人なんですか?

 

谷さん
:
今は女の子2人です。

 


 
 
 

なるほどー。奥様は谷さんが女装する事に関しては平気なんですか?

 

谷さん
:
全然平気ですね。
むしろ、強くて逞しい男性というのが若干苦手らしくて、そこが合ったというか。

 

編集部
:
確かに最近そういう女性が増えましたよね。あんまり男男しているのが苦手っていう人。

 

谷さん
:
ねーそうですよね。時代は変わりましたよね。

 

編集部
:
奥様とお子さんと外出したりもするんですよね。
女装で子育て。周りの反応はどうですか?大変な事とかありますか?

 

谷さん
:
大変な事はあんまりありませんね。
例えば、外食の際はお店の人に母親2人とその子供2人のグループだと思われちゃって、「会計を別にしますか?」って言われたりするんです。
でも、そういう時は流れに任せてますね。

 

谷さん
:
近所に公園や児童館があってママ会みたいなのがあったりもするのですが。

 

編集部
:
え?!そういう時どうなるんですか?!

 

谷さん
:
もうママさん達もあんまり突っ込まず、深い所には触れない浅ーい会話が続きますね。(笑)
ほら、今って海外の人とかも多かったり、多様な社会になってるからみんな割と突っ込まないんですよね。
なので、街に女装がいてもそんなに問題じゃなかったりするんじゃないんですかね。
 

だけど割とそれが心地いいんですよ。
 


 

編集部
:
僕はもうちょっと突っ込んでくれた方がオイシイなって思うんですが…

 

谷さん
:
確かにどこまで触れていいのか微妙な空気を出す人もいます。
でも、子供がいる事が逆に「(社会的に)大丈夫な人なんだ」っていう良い意味での偏見があって、それで安心して話してくれる事が多いですよ。
だから、苦労している事とか結構聞かれるんですが、殆どないんですよね!

 

編集部
:
なるほどー。

 
 
 

逆に”女装パパ”で良かった事ってありますか?

 

谷さん
:
えー。なんだろう… そもそも”女装しないパパ”の経験がないので。(笑)
なかなか思いつかないな。

 

編集部
:
あんまり出てこないっていう事は、それくらい”普通”って事ですよね。

 

:
そうなんですよ。とっても普通なんです。 割と誤解はあると思うんですが、誤解されたままでも成り立ってるし、嫌悪感を持って接してくる人はいないので「まあいいか」って感じなんですよね。

 

編集部
:
誤解されたままでも成り立つのはすごいですよね! みんな寛容だなぁ。

 



 

谷さん
:
あ! あと良いエピソードがありました。出産のときの話です。
出産の立会いって旦那さんじゃないと分娩室に入れないんです。
 

なので、病院内で「この人は夫です。」みたいな感じで情報共有されていたみたいですね。おかげで分娩に立ち会う事ができました。(笑)
 

その病院、以前もそういう方がいたみたいなのですが、食い違いがあって分娩室に入れなかったというお話も聞きまして。
そうならないようと心遣い下さった皆様に感謝ですよね。

 

編集部
:
お医者さんにとっても面白い経験ですね!

 

谷さん
:
それまでの診察もずっと姉だと思われていたみたいで、間際になってしっかり話し込んでいったら、
「あー!旦那さんだったんですかー!」ってなって(笑)

 

編集部
:
自分も時々間違われるんで将来参考にさせて頂きます!

 

谷さん
:
でも、多分今はあるあるな話じゃないでしょうかねー。 ちょっとオイシイ体験ですね!   なかなかないと思うけど…(苦笑)

 


 
 
 

編集部
:
ありがとうございます。ここまでの話がとても面白かったので、ぜひこの先の話を聞いてみたいんですが、

 

将来、お子さんが成長していく中で不安な事とか心配事はありますか?

 

谷さん
:
実は殆どなくて、私自身も自由気ままにやりたい事しようって感じで楽に育てられてきたから、子供もそんな感じでって考えています。
 


パパはインタビュー中だよ!

 
 
 

編集部
:
「お前の父ちゃんオカマ~!」みたいに子供がいじめられたりする事が昔はありましたが、そういう風になっちゃったらどうしますか?
たしかに娘さんも子供の頃は「パパは好きな恰好してね」って言うと思うんですが、
子供が育つにつれて色んな知識が付いたり外的要因によって気持ちも変わったりすると思うんですよね。

 

谷さん
:
確かにそれはありますね。そうなってみないと解らない問題でもあります。
でも、そうなってしまった場合は活動自体も考えなければならないなと感じています。
そういう意味でも、最近は子供中心の考え方になってきているのかもしれませんね。

 

編集部
:
もっと先、思春期になったら「パパと一緒に洗濯機回さないで」とか…

 

谷さん
:
人間の本能として絶対あるらしいですね。覚悟しています(笑)

 

編集部
:
まあ、しょうがない事はしょうがないですが、そうなったら女装をやめるのは心苦しいですよね?

 

谷さん
:
自分の場合は入口がお仕事だったという事もあって、そこまで執着はないかなと思います。
ただそこで人との大切な繋がりができているので、それを失ってしまうのは寂しいし、難しいですよね。
迷惑かけちゃうかもしれないし。

 

編集部
:
やっぱり僕らもSPICYやる動機として、女装が認知されて明るくなればいいなって言うところがあるので、将来的に子供が出来たりした時にはもっとイメージが良くなっているとイイですね。
なりたい職業ランキングで野球選手の次に女装みたいな(笑)

 

谷さん
:
女装が職業(笑)

 


 
 
 

最後に、お子さんが異性装をしたり、性別に対する違和感で悩んでいても受け入れられますか?
あと、自分の跡を継がせたいと思いますか?

 

谷さん
:
本人が幸せだったら全然OKです。
子供がやりたいっていうなら止めはしないですね。
また、跡を継がせるとか、そういう事は全く考えてないです。笑
これから世の中も変わっていくでしょうし。

 

編集部
:
襲名制じゃないんですね(笑)
二代目谷琢磨みたいな。

 

谷さん
:
ねっ、憧れてくれたらそれはそれで嬉しいですけどね。

 

編集部
:
女装が憧れられるような存在であるように、僕らも頑張ります!

 


 
 
 

本当に今日は長々とありがとうございました!

 

谷さんのパパとしての素顔。
ネット上やステージとは違う顔が見れて、ほっこりさせて頂きました。
本当はすごく気さくなお父さんなんですね!
 

谷さん
:
色んな人とお仕事させて頂いている以上、メディアに出るときと今では多少変わりますよね。 ホントは、”意外と気さく”で通ってますよ!
 

こちらこそ、ありがとうございました。

 


 
 
 

「ねぇ、〇〇ちゃんのお父さんって何やってるの??」
「パパはね…女装してるの!!」
 

パパが女装男子…こんなのが言える日がくるなんてなんかワクワクしませんか?!
お父さんが女の子こと理解して一緒にお買い物や、メイク教えたりすると、お父さん大好きっ子にもっとなるのでは!?
美意識の高いお父さんを持つと、自然とお子さんもいい意味で英才教育なのかもしれませんね(笑)
 

前回インタビュー企画の鈴木先生もおっしゃっていた、社会の多様化が目まぐるしい21世紀…
”パパが女装男子”これも時代にあった新しい親子のあり方であり、取材していてとてもほっこりしました。
そして今回谷琢磨さんにインタビューさせていただき、新しい家族の幸福感、多様性、楽しみ方を感じることができました。
 

女装ってまだまだ大きな可能性を感じることのでき、スパイシー編集部もいい刺激を受けました。
女装男子パパ、可愛いし、カッコいいし、素敵でした!!
谷さん本日はインタビューありがとうございました!

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